明治大学マンドリンOB倶楽部について

 明治大学マンドリンOB倶楽部は、伝統ある学生音楽グループの雄である明治大学マンドリン倶楽部の卒業生によって、昭和53年7月に結成されました。
 おりしも明治大学マンドリン倶楽部の創設者であった作曲家古賀政男先生が他界され、当OB倶楽部は「古賀メロディの灯を消すな」を合言葉に、演奏活動をスタート致しました。
 部員数は60名を超え、最近卒業の20代から80代まで、幅広く各年代層のメンバーによって構成されています。一つの演奏団体の中で、メンバー間の年齢差約60年というのも稀有な存在ではないかと自負しております。メンバーの職業もサラリーマンから自営業者、会社経営者まで多岐にわたっています。
 演奏レパートリーは、古賀メロディはもとより日本の名曲・世界の民謡・ポピュラー音楽・映画音楽・クラシック音楽等約950曲を有しています。
 演奏活動は、アマチュア精神に則り社会貢献、明治大学への寄与などを目的に老人ホームや刑務所での慰問演奏、難病患者の為のボランティア演奏などに取組んでいます。また、明治大学校友関係者主催による各地での演奏会、ライオンズクラブ、ロータリークラブなどにも招聘され、好評を博しています。
 古賀メロディの継承には「一般財団法人 古賀政男音楽文化振興財団」との連携による毎年の追悼コンサートなど数々の演奏活動を行っております。
 平成6年7月には「古賀政男生誕90年記念チャリティーコンサート」を日比谷公会堂にて開催し、この模様が90分番組としてNHK衛星放送で収録、放映されました。
 また、平成16年度には「古賀政男生誕100年記念」として各種の記念ステージに出演し、一部はTVでの放映、新聞への報道など、古賀メロディの継承と発展に貢献しております。
 なお、平成6年3月には初の海外遠征が行われ、カナダのバンクーバーでの演奏会に招かれました。その後は平成9年にハンガリー公演、平成13年2月にハワイ公演を開催。そして平成18年3月第5回海外演奏旅行として台湾公演(台北市、雲林縣の2会場)を、平成20年11月には2回目の台湾公演(雲林縣、台中市の2会場)を、平成24年11月には第3回の台湾公演(雲林縣、台北市の2会場)を、平成29年5月には第4回の台湾公演(高雄市、雲林縣の2会場)を行い、現地の方々から熱狂的な喝采を頂き、いずれも大成功裡に終了しました。また国内においては毎年15回前後のコンサートが開催されており、平成19年4月に沖縄公演を実現。平成20年4月には沖縄伊江村制100周年記念事業特別演奏会に招聘され大歓迎を受けました。
 創設以来開催している定期演奏会は、平成29年度で第37回を迎えました。例年、文京シビック大ホール(1800名収容)で昼夜2回の公演を行い、ゲストとして五木ひろしさん、都はるみさん、山本富士子さん、森進一さん、宇崎竜童さん、由紀さおりさん、ジェロさん、八代亜紀さん、小林幸子さん、秋元順子さん、堀内孝雄さん、細川たかしさん、小柳ルミ子さんなどをお招きしております。
 これからも明治大学マンドリンOB倶楽部は、創部の精神に則り積極的活動を行ってまいります。(平成30年11月1日)
                            
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創設者・古賀政男の素顔



 昭和53年7月25日炎暑の中、日本の歌謡界に燦然と輝く金字塔を残し、巨匠・古賀政男は逝った。彼は明治37年福岡県三潴郡田口村に父・善太郎、母・セツを両親として生まれた。彼は六男二女の五男であった。
 彼が生まれた当時は日露戦争の勃発した年でもあり、世の中は決して平穏な時代ではなかった。いや、むしろ明治期もっとも混沌とした時代であったろう。それゆえに古賀政男の幼年期も波乱に満ちたものだった。父の死、母の苦労、兄を頼っての渡鮮、何一つとっても明るい思い出はなかった。失意と焦燥の日々を送ったこともあるはずである。
 しかし、そんな苦悩の多い彼の心を支えたものが二つある。その一つは早く逝った父のかわり、彼らの幼い子供たちを細腕で育てたくれた母への愛である。幸せ薄い忍苦の中でも限りない愛情を注いでくれた母への愛慕の念は、人間・古賀政男の形成にとって実に大きな比重を占めている。
 また、もう一つ彼の心の糧になったものは音楽への情熱である。
 仁川時代、従兄から大正琴をプレゼントされ、四兄・久次郎よりマンドリンを贈られその音色に陶酔した。このマンドリンとの出会いが、後に明治大学マンドリン倶楽部の創設、演奏活動へとつながり、そして永遠の作曲家・古賀政男へと飛躍してゆくのである。
 彼の作曲した作品は3000曲とも4000曲ともいわれ、普段私たちが古賀メロディとして親しんでいるのはその内のほんの一部に過ぎない。しかし、その一曲一曲が全作品を代表するが如き密度の高い作品となって私たちの胸を打つ。
 ある人は、「寂しさ」と「哀しさ」が古賀メロディを支える要素であるという。もちろん、それも大きな要素であることは否定できない。しかし、古賀メロディには「寂しさ」「哀しさ」を越える「明るさ」を感じさせるエッセンスが入っている。それゆえに、どんな哀愁を帯びた曲でも暗さなど微塵も感じられない。
 この見事な調和が、凛としたメロディと独特の格調を生み出し、私たち日本人の心の琴線に触れる。
 古賀政男が全霊を傾けて創り上げたメロディの数々は日本人の心に万感の思いを宿しながら永遠に歌い継がれてゆくはずである。
                            
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定期演奏会の歩み

第 1回  朝日生命ホール  1980年 2月 9日 アントニオ古賀
第 2回  朝日生命ホール  1981年 9月12日 藤山一郎
第 3回  朝日生命ホール  1983年 9月10日 近江俊郎
第 4回  朝日生命ホール  1984年 9月 8日 ディックミネ
第 5回  よみうりホール  1985年 9月22日 藤山一郎
第 6回  よみうりホール  1986年 9月 6日 原田直之/パローネ1985
第 7回  よみうりホール  1987年 9月23日 三鷹淳
第 8回  よみうりホール  1988年 9月10日 藤山一郎/山本丈晴
第 9回  日本青年館  1989年 9月16日 佐藤光政
第10回  日本青年館  1990年 9月 8日 田端義夫/わかばちどり
第11回  日本青年館  1991年 9月21日 萩原かおり
第12回  日本青年館  1992年10月11日 二葉あき子
第13回  日本青年館  1993年10月 2日 ペギー葉山
第14回  日本青年館  1994年10月 8日 蒲原史子
第15回  ゆうぽうと  1995年 9月16日 ペギー葉山/ボニージャックス
第16回  日本青年館  1996年10月 5日 島田祐子
第17回  ゆうぽうと  1997年10月11日 デュークエイセス
第18回  サントリーホール  1998年 9月12日 ペギー葉山/秋満義孝
第19回  ゆうぽうと  1999年 9月25日 菅原洋一
第20回  東京国際フォーラム  2000年10月 7日 大川栄策/姜建華
第21回  文京シビックホール  2001年 9月29日 五郎部俊朗
第22回  文京シビックホール  2002年10月 5日 大塚文雄/文雅会
特 別  九段会館  2002年12月21日 三鷹淳/わかばちどり
第23回  よみうりホール  2003年10月25日 五郎部俊朗
第24回  文京シビックホール  2004年10月16日 五木ひろし
第25回  文京シビックホール  2005年10月15日 ダ・カーポ
第26回  文京シビックホール  2006年 9月18日 都はるみ
第27回  文京シビックホール  2007年10月13日 山本富士子/佐伯亮
第28回  文京シビックホール  2008年10月11日 森進一/前田俊明
第29回  文京シビックホール  2009年10月17日 宇崎竜童
第30回  文京シビックホール  2010年10月16日 島倉千代子
第31回  文京シビックホール  2011年10月15日 由紀さおり
第32回  文京シビックホール  2012年10月13日 ジェロ
第33回  文京シビックホール  2013年10月19日 八代亜紀
第34回  日比谷公会堂  2014年10月18日 小林幸子
第35回  文京シビックホール  2015年10月10日 秋元順子
第36回  文京シビックホール  2016年10月 1日  堀内孝雄
第37回  文京シビックホール  2017年10月 9日  細川たかし
第38回  文京シビックホール  2018年10月20日  小柳ルミ子
第39回  文京シビックホール  2019年10月12日  石川さゆり ※台風により中止
第40回  川口・リリア  2021年10月24日  川中美幸
第41回  川口・リリア  2022年10月8日  大月みやこ
第42回  文京シビックホール  2023年10月22日  鳥羽一郎
                            
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創部以来のゲスト・特別出演者など(50音順、敬称略)

葵ひろ子/青山和子/秋元順子/有銘美智子/アントニオ古賀/五木ひろし/
宇崎竜童/近江俊郎/大川栄策/大滝てる子/大塚文雄/大月みやこ/岡本敦郎/
神楽坂浮子/佳山明生/蒲原史子/川中美幸/冠二郎/キム ヨンジャ/姜建華/
久保幸江/小林幸子/小柳ルミ子/胡美芳/五郎部俊郎/佐伯 亮/佐藤光政/
島倉千代子/島田祐子/ジェロ/シュー ピンセイ/菅原洋一/ダ・カーポ/
田尾ヒロコ/高橋伸寿/ディック・ミネ/デュークエイセス/鳥羽一郎/西川峰子/
萩原かおり/原田直之/藤山一郎/田端義夫/二葉あき子/ペギー葉山/
細川たかし/ボニー・ジャックス/堀内孝雄/都はるみ/宮良多鶴子/
ミヤギマモル/森進一/八代亜紀/山口蘭子/山本富士子/前田俊明/三鷹淳/
由紀さおり/吉丸ようこ/わかばちどり/渡辺はま子 他
                             2023/10/22

                           
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マンドリンOB倶楽部使用楽器一覧

■マンドリン 1st       ■グロッケン
■ 〃    2nd             
■マンドラ・テノーレ       ■コンガ 大&小
■マンドセロ       ■ボンゴ
■マンドリュート       ■ティンバレス
■マンドローネ
   
■クラシックギター       ■その他のパーカッション
■エレキギター        オーケストラ・シンバル/タンバリン/
         トライアングル/ウインド・チャイム/
■アコーディオン        マラカス/ギロ/カバサ/カウベル/
■シンセサイザー        サンバ・ホィッスル/ウッドブロック/
         ビブラスラップ/シェーカー/アゴゴベル/
■コントラバス        鈴(スレイベル)/柄付きカスタネット/
■エレキベース        フラメンコカスタネット/チャンチキ/
         フィンガー・シンバル
■ドラムス       ■その他の楽器〔通常は使用しません〕
         バラライカ
■ティンパニー        大正琴
         レキントギター
                             2011/12/29

                            
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第42回定期演奏会(2023.10.22)オーケストラメンバー

■指揮

 村山 雄三 昭和46年卒
 大浦  光 平成17年卒

■コンサートマスター
 新井 智晴 平成22年卒

■賛助出演・OB音楽家
 ギター           斎藤  功 昭和44年卒
 マンドセロ(作・編曲家)  南郷 達也 昭和45年卒
 マンドリュート(作・編曲家)星野 知信 昭和45年卒
 マンドリン・バラライカ   村山 雄三 昭和46年卒

■司会
 黒澤 克則 昭和53年卒   岡本 妙子(客演)

■1st Mandolin
 沖野 正明 昭和34年卒   川口  武 昭和36年卒   高柳 良次 昭和43年卒
 依田  昇 昭和46年卒   大浦 泰子 平成19年卒   松田  翔 平成20年卒

■2nd Mandolin
 宮入 貞雄 昭和29年卒   城口  護 昭和41年卒   黒澤 克則 昭和53年卒
 中村 康夫 昭和57年卒   林  具美 昭和18年卒   桐原 春香 平成20年卒

■Mandola
 高野 和紀 昭和38年卒   関谷  修 昭和45年卒   原田  修 昭和47年卒
 矢部  徹 昭和47年卒   丸山 信次 昭和53年卒   石井  学 昭和58年卒
 長谷川 拓 平成7年卒

■Mandocello
 市川 健二 平成17年卒   谷口浩太郎 令和2年卒

■Mandolute
 丹生 萬蔵 昭和53年卒

■Guitar
 大槻 岳雄 昭和38年卒   市原 文男 昭和45年卒   山口 峰夫 昭和50年卒
 田中 宏明 昭和58年卒   服部 直孝 平成8年卒   灘本 弘樹 平成23年卒

■Electric Guitar
 服部 直孝 平成8年卒

■Accordion
 鈴木さやか 平成18年卒

■Piano & Synthesizer
 山野井泰彦 平成17年卒

■Contra Bass
 日吉  巌 昭和41年卒

■ElectricBass
 井出 信乃 平成19年卒

■Percussion
 石原 昇三 昭和37年卒   大塚 功夫 昭和41年卒   市原 文男 昭和45年卒
 深澤 英子 平成14年卒

■Glock-en-spiel
 石原 昇三 昭和37年卒

■Drums & Percussion
 秀間 修一 昭和50年卒   秋山 健太 平成27年卒   山本  修(客演)

■Timpani
 深澤 英子 平成14年卒

■Wind Systhesizer
 大浦  光 平成17年卒

                            
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役員一覧(2023年2月改選)

■幹 事 長     :秀間 修一
■副幹事長  :石井  学
■幹  事  :関谷  修
    丹生 萬藏
    丸山 信次
    服部 直孝
    大浦  光
■監 査 役  :高野 和紀
    依田  昇
■常任技術顧問  :村山 雄三
■顧  問  :日吉  巌
    大塚 功夫
■最高顧問  :百瀬 恵夫(経済学博士・明治大学名誉教授)
                            
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